おしゃれ空間のための照明計画~部屋の雰囲気はライティング次第!?~
お家を建てる際に、どんなインテリアにしようかと考える時、忘れないで欲しいのが照明です。
なぜならダウンライトやブラケットなど、天井や壁に最初から埋め込む照明器具をつける場合は特別な工事が必要で後からつけるのは難しいから。
そこで今回は、自分たちらしい空間づくりのための照明選びのポイントをご紹介します。
「全体」+「部分」照明で光を組み合わせる
照明のデザインでもっとも大切なことは、「影」をいかにつくるか、といわれています。
そのコツは、部屋全体を照らす「全体照明」と暗い部分や特に照らしたいところに光を当てる「部分照明」を組み合わせる一室複数灯にすること。
いくつか光を組み合わせることで明るい部分と影が生まれ、お部屋に奥行き感や立体感が発生。空間に変化ができ、おしゃれに演出できるのです。
例えば、リビングダイニングでゆっくりくつろぎたいという場合は、写真のように全体照明は少し暗めに設定し、影ができた空間にあかりを追加するのがおすすめです。
家族構成やライフスタイルに合せてチョイスしましょう。
光源を検討しよう
住まいで使う主な照明(光源)には、蛍光灯や白熱灯、LED照明があります。
蛍光灯は、活動的でいきいきしたイメージがあり、視作業の場所向きです。
白熱灯は柔らかい黄色味のある暖色系の灯りですが、寿命が短めで、環境保護の点から製造・販売廃止の方向にあります。
LED照明は、寿命が長く、省エネで器具もコンパクト。紫外線や熱などをほとんど出しません。機器のデザインも豊富で、明るさや電球色、昼白色といった色温度を変えられる調色・調光タイプも出ています。価格帯の幅も広がっているので、ぜひ検討したい光源です。
どの照明器具を選ぶ!?
◇シーリングライト
天井(シーリング)に取り付ける照明器具。部屋全体を明るく照らせます。
丸くて白いシーリングライトがお馴染みですが、最近ではおしゃれなものも登場しています。
◇ペンダント
チェーンやコードなどで吊り下げる照明。ダイニングにおすすめです。
◇シャンデリア
灯具が複数あり、華やかに見えます。
◇ダウンライト
天井に埋め込み、下面を照らす器具。天井にでっぱりがなくすっきりとした空間を演出できます。
◇ブラケット
壁面に取り付ける照明器具。
◇スポットライト
集光性が高く、部分的に明るくできます。
◇フロアスタンド
視作業に使え、雰囲気づくりにも最適な床に置く照明です。
◇卓上スタンド
テーブルの上に置く照明。視作業や演出に広く使えます。
そこでどう過ごしたいかをポイントに
①リビング・ダイニング
家族みんなで食事をしたり、くつろいでテレビやビデオを見たり。時にはお客様をお招きして一緒に過ごしたり。小さな子どもがいるご家庭では勉強スペースになることもあるリビング・ダイニング。
全体照明はダウンライトでおしゃれに照らし、食事の時はペンダントライトで料理を美味しく見せて。明るさを増したい時は間接照明やフロアスタンドなどを組み合わせるのがおすすめです。
ペンダントライトはダイニングテーブルに「あかりだまり」をつくり、視線や気持ちを一つにまとめることができるそう。
リラックスしたい時には夕暮れ時のような赤みのある光がおすすめ。α波を出させるリラックス効果があるそうです。
②寝室
何よりも安らぎを重視した空間にしたいのが寝室。温かみのある電球色の照明なら落ち着いた雰囲気で眠りに入りやすくなります。
目に優しい拡散光や間接光は、くつろぎ感を与える効果があります。
照明器具の位置を低くすると、落ち着いた雰囲気になります。
③子ども部屋・書斎
集中して作業をしたり勉強したりとやる気をアップさせ活動的にさせたい場所には、日中の太陽の光のように高い位置から光を照らすのがよいそう。昼間の光のような明るさを選びましょう。
子どもは天井に向かってものを投げたりすることもあるため、割れにくいアクリル製のシーリングライトが最適です。
④玄関・吹き抜け
お客様をお迎えする時、お互いの顔に影が出ると暗い感じになってしまうので、顔を合わせる場所の上部に照明を。また、正面の奥の壁が暗いと沈んだ雰囲気になってしまうので、スポットライトやダウンライトで奥まで明るくしましょう。
吹き抜けの広がりを強調できる照明をつけると広い空間を華やかに演出できます。
いかがでしたか?
照明で空間の印象が大きく変わるだけに、できれば早めにしっかりと考えて選びたいですね。