子どもの花粉症対策~早めに気づいてあげましょう~
今年も花粉症のシーズンがやってきました。
今年の花粉飛散量は、例年よりは少なく前シ―ズンに比べると多いそう。子どもが花粉症になることも増えているので
早めに対策してあげて、元気に過ごしてほしいですね!
花粉症の子どもが増えています
今年も花粉症のシーズンがやってきました。代表的なスギ花粉は2~4月に飛散し、梅とともにはじまり桜で終わると言われます。ほかにも3~5月にはヒノキ、8~10月にはブタクサなどの花粉が飛散します。
子どもの花粉症は年々増えていて、今や5~9歳の約3人に1人、10~19歳の約2人に1人が花粉症といわれています。
現在、感染症対策でマスクをしている点では花粉症発症のリスクを下げられているかもしれませんが、花粉症はいつ発症するかわかりません。2,3歳から発症する場合もあるので、保護者が気づいてあげることが大切です。
大人の花粉症の症状は、主にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどですが、子どもにも同じような症状が出ます。
風邪と間違えてしまうかもしれませんが、まだ自分でうまく伝えられない年齢の子どもが鼻や目をかゆそうにこすっていれば花粉症を疑いましょう。
予防と対策
① 花粉にできるだけ接触しない
子どもが花粉症かな?と思ったら、花粉にできるだけ接触しない生活を心がけてあげましょう。毎日天気予報をチェックし、花粉が大量に飛散しそうな日はできるだけ外出を控え、外出するときはマスク、花粉症対策用のメガネをかけさせましょう。
そして家に帰ってきたら手洗いうがいをし、顔や目も洗うようにしましょう。
鼻まわりに塗って花粉の侵入をガードするクリームや、マスクや衣類にスプレーして花粉がつきにくくするものなど、様々なグッズを活用してもいいですね。
② 衣服の花粉を払う
子どもや家族が外出先から帰ってきたときは、家の中に花粉を持ち込まないように、玄関前で衣服についた花粉を手や洋服ブラシでよく払ったり、粘着テープなどで取り除いてから中に入りましょう。
また洗濯物を外に干した場合には、取り込む前によく振り払って花粉を落としてから家の中に入れるようにしましょう。花粉が飛散する時期は室内干ししてもいいですね。
③ 掃除をマメに
花粉は重いので、下の方にたまります。たまった花粉が舞い上がってしまうと、背の低い子どもは吸い込んでしまいやすいので、床に花粉がたまらないようこまめに掃除をしましょう。
空気清浄機を使うことも効果的です。できれば高性能フィルター付の清浄機を1日中作動させましょう。
④ 乳酸菌で体質改善
花粉症の症状をやわらげるためには、腸内環境を整え免疫力を高めるとよいといわれています。
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、アレルギー症状の元となる「IgE抗体」の生成を抑えてくれるので、継続して摂取するといいそうです。
⑤ 薬物治療も安心して
以上のような予防策を行っても花粉症の症状が続く場合は、できるだけ早くお医者さんに診察してもらい、薬物治療を行いましょう。
抗ヒスタミン薬や点鼻薬、目薬などで辛い症状をやわらげられます。
そして毎年花粉症の症状が出る場合は、症状がひどくなる前に治療を始めることで、花粉症シーズンを楽に過ごすことができます。花粉情報をチェックしながら少しでも症状が出たときに治療を始めましょう。
最近では、5歳以上の子ども対象にスギ花粉症を退治する唯一の治療法といわれている舌下免疫療法にも注目が集まっています。
スギ花粉のエキスを含んだ薬を舌下に投与して少しずつ慣れさせ、数年かけてアレルギーが起こらないようする治療法です。
興味のある方はお医者さんに相談してみてくださいね。
今や国民病ともいえる花粉症ですが、子どもがかかってしまうと
夜眠れなくて元気がでなかったり、勉強に集中できなかったりと心配。
ひどくならないよう早く対処してあげたいですね。