レピテーションで解決!カラーコーデのお悩み~空間がまとまる配色の技~
4月に入り、新生活をスタートさせている方も多いかもしれませんね。
今回は、インテリアのカラーコーディネートを考えるときや模様替えのときに知っておくと便利な「レピテーション」という技をご紹介します。
レピテーションとは
レピテーションとは、2色以上の色の組み合わせを1ユニットとして、それを繰り返すことで調和のとれた配色にするカラーコディネートのテクニックです。
たとえば上の写真のチェック柄は、異なる色合いが繰り返されることで、全体として調和したカラーになっています。
レピテーションを意識すると効果的なのは、次のような場合です。
- ●異なる色味の家具を同じ部屋に置きたいけれど、浮いてしまいそうな場合
- ●部屋の中の色が多すぎて、ごちゃごちゃしてしまっている場合
- ●強い色をアクセントカラーに取り入れたい場合
このような場合にレピテーションの技を使うことで、お部屋がしっくり調和してまとまってくれます。
違う色をうまくミックスする
樹種や色が異なる家具2点を同じ部屋に置きたい場合は、その2色をユニットと考えて、できるだけ同じリズムで反復させていきます。
たとえば上の写真の一人掛けソファと二人掛けソファの脚の色は違っていますが、グリーンを置いている台の脚と棚の色でレピテーションさせることでしっくり馴染んでいます。
椅子、ブランケット、アートのブルーのレピテーションも効果的です。
棚の上に小物などを置く場合も、レピテーションを意識すればおしゃれなスペースになります。
上の写真では色が違う木材をレピテーションさせて、黒色をエッセンスにうまくまとまっています。
柄物のカバーやラグ、カーテンなどを使うときは、できるだけ柄物を一つに抑え、その柄に使われている色をレピテーションすると空間がまとまります。
上の写真はラグが柄物ですが、トーンの異なるブルーをレピテーションさせることで洗練されたコーディネートになっています。
強いアクセントカラーを馴染ませる
床、壁、天井など最も大きな面積を占める「ベースカラー」と、家具、カーテン、ラグなど2番目に大きな面積を占める「アソートカラー」、クッションや小物など「アクセントカラー」を7:2.5:0.5の割合にすると、お部屋の印象がバランスよくなることはご存じでしょうか。
「アクセントカラー」に赤や黒などの強い色を使う場合、そこだけが目立って浮いてしまうことがあります。
そんな場合も、レピテーションの技を使えば大丈夫。
上の写真のように強い黒色を部屋の中に少しずつ分散して繰り返すことで、唐突な印象を与えず、インテリアにアクセントを与えてくれる色にできます。
いかがでしたか?
レピテーションの技術を知っているだけで、インテリアコーディネートの幅が広がりそうですね。
お気に入りの空間で、心地いい時間をお過ごしくださいね。