工事の挨拶はどうすべき!?~良好なご近所づきあいのために~
いざおうちの新築工事やリフォームやリノベーション工事を始めるときに忘れてはいけないのがご近所への挨拶。
今回は、どの範囲までどのように挨拶すれば、より好印象をもっていただき、今後のご近所づきあいが良好にできるかを考えてみました。
工事の挨拶は大切です
いよいよおうちの新築工事が始まったり、リフォームやリノベーションの工事にとりかかったりする前に、忘れてはいけないのがご近所への挨拶です。
工事によって出る騒音やホコリ、ニオイ、始まる工事関係者の出入りなど、日常生活の中で少なくとも迷惑をかけることになるため、挨拶は欠かせません。
新築の場合は、工事着工前と引っ越しのときの2回、挨拶をするのが一般的。 工事着工前の挨拶は施工会社のスタッフが行くのが基本なので、施主は行く必要はありません。
リフォームやリノベーションの場合、ご近所での関係が良好で普段から「お互いさまだから」と言い合っていたとしても、親しき中にも礼儀あり。きちんと挨拶をしておくことで、今後も良好な関係を続けることができます。2~3時間で終わるような工事なら挨拶は不要ですが、1日がかりで工事車両が出入りして音やホコリが出るような工事なら挨拶をしておきましょう。
時期はいつ?
新築の場合、工事着工前の地鎮祭当日に施工会社の担当者が挨拶に回るのが一般的です。
引っ越しの際の挨拶は、施主が引っ越しの荷物がひと段落したタイミングで回ります。
なるべく訪問先が忙しい出勤時や食事の時間を避け、休日の夕方など在宅率の高いタイミングを考えて伺いましょう。
リフォーム・リノベーションの場合は、工事が始まる1~2週間前を目安に訪問しましょう。
特に大きな音が出たり工事車両が道路を専有したりしてしまう日がある場合などは、改めてもう一度ひとこと挨拶を行うとより丁寧。トラブルも起こりにくくなります。
範囲はどこまで?
新築の場合もリフォーム・リノベーションの場合も、一般的に「向こう三軒両隣」といわれる両隣のお宅と、向かい3軒(道をはさむ場合でも)、裏の3軒の合計8軒に挨拶します。
新築の家に引っ越してくる場合、自治会がある地域なら自治会長さんや班長さんにも挨拶をしておくとよいですね。
また、共有している私道を使う場合や道幅が狭く通行の障害になりそうな場合など、自宅の状況を考えて向こう三軒両隣より広めに挨拶をした方がいい場合もあります。気になることがあれば、施工会社と相談して決めましょう。
どんな風に?
新築の場合は、地鎮祭当日に施工会社の担当者がご挨拶文と粗品をもって挨拶に回ることが多いですが、今後長く続くご近所づきあいなので、最初の印象はとても大切。
施工会社がどのような挨拶文や粗品を準備してくれているのか、どの範囲まで回る予定か確認をしておくようにしましょう。
お引越し時の挨拶は、できれば引っ越しから3日以内に済ませましょう。
工事期間中にご迷惑をおかけしたお詫びやこれからよろしくお願いしますという挨拶、家族構成などをお話しするようにしましょう。
できれば、家族全員で訪問するとより好印象を与えられます。
リフォーム・リノベーションの場合は、向こう三軒両隣のお宅へのご挨拶は、施主自身で行うのがベストです。
できれば、施工会社の担当者と一緒に回るのが間違いない方法といえます。
下記のような内容を記した挨拶状を施工会社に用意をしてもらい、お渡ししながら説明させていただきましょう。
挨拶状を用意することで、訪問時に不在だったご家族にも周知していただけます。
- ●時候の挨拶・日頃お世話になっているお礼
- ●工事の内容
- ●工事の日程・時間
- ●騒音や道路専有などで迷惑をかけるお詫びの言葉
- ●気づいたことがあった場合、連絡してもらう施工会社連絡先
- ●施主連絡先
訪問時は、ある程度きちんとした格好で、いつもお世話になっている感謝を述べてから本題に入りましょう。
インターホン越しに外に出られないと応答があった場合は、名前と要旨を伝えて挨拶状をポスティングしておきましょう。
粗品はどうする?
工事着工前や引っ越しの挨拶の時には、気持ち程度でいいので粗品を用意しましょう。
500円~1000円くらいで洗剤やタオル、ラップ、入浴剤、お菓子やコーヒー・紅茶の詰め合わせなどの消耗品がいいとされています。
ギフトには紅白の蝶結びの熨斗に「ご挨拶」や「粗品」と表書きし、下部に自分の名前を記し、包装紙の上からかけましょう。
挨拶をきちんとしてご近所と良好な人間関係を築くことが、快適な住み心地を手に入れる第一歩かもしれません。
工事前はいろいろと忙しいですが、挨拶回りもしっかりスケジューリングしておきたいですね。