どうする!?家事シェア~ママの仕事、からみんなの仕事へ~
新しい年になり、今年から仕事を始めよう!という方や
育休を終えて春から復職!という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、最近目にすることが多くなっている
「家事シェア」について。その成功のポイントと、
家づくりにとり入れたいことをご紹介します。
「家事シェア」と「家事分担」どう違う?
ある調査によると、フルタイムで共働きをしている夫婦に聞いた家事分担について、「妻がほぼ担う」が約27%、「妻がメインで担い、夫も少し担う」が約38%、「妻と夫が分担」が約31%だったとか。
同じようにフルタイムで働いていても、家事は主に妻がしている家庭が約65%もあるんですね。
ただ、20代では家事分担がその上の年代よりも進んでいるそうで、少し押しつけのように聞こえがちな「家事分担」という言葉より、家族みんなが快適に過ごすために必要なことをみんなでシェアするという考え方が、若い世代を中心に自然に馴染んでいるのかもしれません。
そして家事シェアは、子育てにもメリットが。早い時期から家族のために自分ができることをしていくことで、自立心が養われ、気遣いができ、段取りを考えられるようになります。
子ども時代のお手伝い経験が即戦力にも結びつくため、就職試験でも問われることがあるそうですよ。
お子さん自身も、家族の中で役割を持つことは嬉しいもの。できるくらいの年齢になったら、どんどんシェアしてもらいましょう。
家族でルールを決めよう
夫の家事分担比率が高い家庭では、事前に家事分担について話し合いがしっかりとされているのが特徴だそうです。
話し合いの際にどんな家事があるのか一覧表をつくり、家族の誰がするのがいいかを決めていくのもいい方法です。
たとえば生ゴミ出し一つにしても「各部屋のゴミを集める」、「ゴミの集積場所に持っていく」、「各部屋のゴミ箱に新しいゴミ袋をかける」という一連の流れがあります。
それを、1人ですべてしなくても、各工程をみんなで分担することも考えられます。
各人が各部屋のゴミを持ってきて、玄関に置いた大きなゴミ袋に入れ、一番先に家を出る人が集積場所に持って行く、という方法もいいですね。
他にも、燃えないゴミやプラやダンボールなどのリサイクルゴミについても出す日や出し方を共有し、役割を決めておきましょう。
〇掃除
「たとえばリビング・ダイニングは、毎日一番先に帰った人がさっと掃除機をかける。浴槽は最後にお風呂に入った人が洗う、など。
週末の掃除は、家族みんなで分担して各部屋やトイレなど全てを掃除する、などと決めておくといいですね。
〇洗濯
「洗濯機のスイッチを入れる」「洗濯物を干す」「洗濯物を取り込む」「洗濯物をたたむ」「洗濯物を収納する」という流れを、どう分担するか決めましょう。
たとえば、「一番最後に入浴した人が、洗濯機の予約をセットする」
「洗濯物はたたんで、各人ごとに分けておき、各人が自分のたんすにしまう」など。
タオルやフキンなどの収納場所を知らないお父さんやお子さんも多いので、お知らせしておきましょう。
〇料理・後片付け
あらかじめ夫婦のどちらが帰宅が早いかわかっていれば、1週間ごとにお料理の担当を決めておいてもいいですね。作れるものが少ない場合、スーパーやコンビニなどでお惣菜を買ってくるのももちろんOK。くれぐれもムリは禁物です。一緒に料理をしながら少しずつ料理のレパートリーが増えればいいですね。
下膳は各人が行い、洗い物を少なくするために大皿料理を作るようにしたり、ワンプレートに盛り付けたりすると後片付けもラクです。
〇買い物
週末のまとめ買いを中心に、足りないものはお互いに連絡を取り合って帰りにスーパーで買って帰る、など決めておきましょう。
必要な時までに余裕があるものはスマホのリマインダーなどを使って情報を共有しておきましょう。
〇その他の家事
最近「名も無き家事」と呼ばれるようになった「炊事」「洗濯」「料理」以外の家事。
新聞をとりに行ったり、読み終わった新聞やDMなどをまとめて外に出したり、トイレットペーパーをとり替えて補充したり、玄関の靴をそろえたり、食べ残したものを冷蔵庫に入れたりと、ちょっとしたことなのですが、積み重なると案外手間や時間がかかってしまいます。
この名も無き家事も、ちょっとした心がけで簡単にシェアできます。
たとえば新聞は、朝最初に起きた人がとり込み、夜一番早く寝る人がまとめておく。
玄関の靴は、各人が責任をもって揃える。トイレットペーパーは、なくなった時点でその場にいる人が取り替え補充する、など。
名も無き家事についても、気づいたことはすべて書き出したり話し合いをしたりして、ルールづけしておきたいですね。
家電ともシェアしよう
仕事をしていると家事の負担は大きく、もっと子どもとの時間をとりたい、と思うこともたびたびあります。
家族の時間に余裕を生み出してくれるのは、何といっても家事家電。
洗濯の「干す」「取り込む」をシェアしてくれるドラム式洗濯乾燥機。
食器の「洗う」「拭く」をシェアしてくれる食器洗い乾燥機。
床の「サッとお掃除」をシェアしてくれるお掃除ロボット。
買い物に行く余裕がない時は、PCやスマホからネット通販でお買い物…
などなど、家電やインターネットをどんどん使って、家族との時間をできるだけ多くつくりましょう。
家づくりにとり入れたいこと
家事シェアのポイントは、まずは「各人が自分のことは自分で責任をもってする。その上で家事をみんなでシェアする」ということ。
家づくりを考えるときにも、効率的な家事動線を考えるのはもちろんのこと、各人が自分のものやことを管理しやすく、みんなのための家事をしやすくなる工夫を盛り込みたいですね。
一緒に料理しやすいキッチンがあれば、夫婦で料理したり、親子で料理したりすることも増えるでしょう。
テーブル一体型のキッチンや、キッチンカウンターつきのキッチンなら配膳や下膳がラクに。
引き出しつきのダイニングテーブルやキッチンカウンターの収納棚があれば、各人がしまっておきたいものを入れておけて、テーブルの上が散らかりにくくなります。
また、帰宅するとついついリビングでアウターを脱いでそのままソファにかけっ放し、となりがちですが、玄関にクローゼットを設けて、各人ごとに上着や靴、荷物や手紙、DMなどを収納できるようにしておくと、玄関やリビングが散らかるのを防げそうです。
他にもきっとたくさん、家事をシェアしやすい家づくりのノウハウはあるはず。
家をつくる際には、設計の担当者にもいろいろと相談してみてくださいね。
忙しい共働き世帯にとって、家事はとても大変なことだけれど
みんなでシェアすれば案外ストレスなく楽しみながらできてしまうことも。
家族間のコミュニケーションもより密接になります。
協力し合って、より充実した家族の時間を持てるように
話し合ってみてくださいね。