新しい生活様式をふまえた家づくり~機能的で居心地がいいお家に~
昨年5月に新型コロナウイルス感染症専門家会議から
提言された、新しい生活様式。
その中には家づくりに関わることもいくつかあります。
今回は、お家を新築する際やリフォーム・リノベーションをする際に
考えておきたいポイントをご紹介します。
生活の変化でお家づくりも変わる
5月に発表された「新しい生活様式」の中で、お家づくりに関わる項目としては
□家に帰ったらまず手や顔を洗う。人混みの多い場所に行った後は、できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。
□こまめに換気(エアコン併用で室温を28℃以下に)
□買い物は通販も利用
□筋トレやヨガは、十分に人との間隔を もしくは自宅で動画を活用
□テレワークやローテーション勤務
□会議はオンライン
などが挙げられます。
これらのことに配慮できているお家は、同時にインフルエンザウイルスやノロウイルスなどの対策にも効果があるといえます。
もしこれから新しくお家を建てたり、リフォームやリノベーションをしたりするなら、新しい生活様式を意識してみてもいいかもしれません。
在宅ワークのために
職種によっては在宅ワークが推奨され、実際にお仕事された方もいらっしゃるかもしれません。
リビングで仕事をしていると、家族の動きが気になって集中できなかったり、姿勢が悪くなり肩コリや腰痛になったりすることも。
リモート会議で余計なものが映り込んだり、子どもの声やペットの鳴き声が入ってしまったりするのも気になる点。
そこで、仕事専用のスペースが欲しいと思った方は多いようです。
もちろん書斎などを作っていれば仕事部屋として使えますが、部屋が余っていない場合、リビングや寝室の隅にコンパクトなデスクを置いたり、ダイニングのキッチンカウンターを利用してワークスペースをつくったりすることが考えられます。
デスクを目線の高さくらいの壁や棚で囲めるタイプもあります。こちらだとより集中できるでしょう。
通販の利用・まとめ買いのために
人が密集しているところに行くのを避けるため、なるべく空いている時間に買い物に行き、まとめ買いすることも推奨されています。
まとめ買いすると収納スペースが不足しがちになるため、玄関近くにパントリーを設けておくと、買ってきたものをすぐに片づけられて便利です。
また、通販の利用が増えたことによって、宅配ボックスが欲しいと考えた人も多いよう。
荷物が届く時間を気にしなくてもよくなり、非対面で受け取れる点も魅力です。
ウイルスを中に入れないために
家に帰ったらまず手や顔を洗うために、小さな洗面台を玄関近くに設ける人も増えています。
コートハンガーもセットで設けておくと、リビングや個室にウイルスや花粉を持ち込むことを防げますね。
帰宅後すぐにシャワー浴びられるように、勝手口からバスルームに直行できる動線をつくることも考えられます。
さらに、非接触で開閉できるドアや水栓もあれば安心ですね。
換気の面では、対角線上に窓を配置したり、高い窓や天窓を設けたりして効率よく換気できるように考えておくことも大事です。
お家で楽しむために
できるだけ外出を控えたい生活の中では、気分転換のためにお家で楽しめる工夫をすることも大切です。
リビングの空きスペースでヨガや筋トレをしたり、ベランダで食事やミニキャンプを楽しんだり。
さらに地下室や屋根裏など、用途を決めず多目的に使えるスペースを作っておくと、家族の皆が様々なことをして楽しむことができるかもしれません。
今や家族を守る場であり、仕事や勉強をする場であり、ゆっくりくつろぐ場であり、団らんやレジャーを楽しむ場であるお家。
役割も増えて、ますます家族の第一の拠りどころとして重要なものになってきました。
お家づくりを始める方は、ぜひこれからの時代の家づくりについて研究してみてくださいね。