後悔しない収納づくりのための6ポイント~住まいの不満1位、30年連続「収納」~
住まいに関する不満第1位は30年連続(!)で「収納」。
先日参加したリフォームセミナーで聞いた話です。
また、ある大手住宅業界紙が
家を取得した人に対して昨年行ったアンケートでは、
約3割以上の人が収納計画について失敗した、と
考えているそう。
今回は、お家を購入する時、新築やリフォームする時に
収納で失敗しないためのポイントについて考えます。
Point1 現在ある“もちもの”を把握する
新しい住まいに何をどれだけ入れるのか。
それを決めるために
まず現在のもちものをすべて把握します。
これがとても重要なことなので
ちょっと面倒かもしれませんが、
リスト化するといいかもしれません。
私もそうですが、自分の家にどれだけのものがあるのか
はっきりとわかっていない方は多いのではないでしょうか。
Point2 必要な収納量を把握する
今もっているものをすべて把握できたら、
次に必要なものと不要なものとに分けます。
ここで大事なのは
「必要なもの」=「使うもの」で
なければいけないということ。
使っていないものは減らしていかないと、
収納スペースがいくらあっても
スッキリ片付くことはありません。
使わない不要なもの、必要以上にもっているものは
思い切って処分するか、人に差し上げるか、
リサイクルショップなどに持っていきましょう。
新しくできる収納の空間にもローンなどを
払うと思えば、不要なものを持ち込むのは
もったいないですよね。
もちろん処分してしまってから後悔しないよう、
少し考えて決めたいと思うものはまとめておいて
期限を決めて必要か不要かを決めればいいですね。
こうして新しい収納スペースに入れる
ものの量が決まります。
Point3 ライフスタイル(動線)を把握する
収納量が決まったら、次は家族それぞれの動線の把握をします。
たとえば、奥様の朝のメイクを
寝室でするのか、リビングでするのか、洗面化粧台でするのか。
メイクをする場所によって、
メイク道具を収納する場所が変わってくるからです。
家族一人ひとりが、起床してから就寝するまでの間
どこで何をするか個々の動線を把握すると、
何をどこに収納すれば
効率よくものを出し入れできるのか
少しずつ見えてきます。
Point4 日常の収納をゾーニングする
注文住宅の場合、
ライフスタイルや動線を把握できれば
家族が生活しやすい間取りがつくれ
その間取りに合わせたものの収納スペースがつくれて
片付けやすいお家ができます。
基本的には使う場所の近くに
使うものが収納されていると便利。
使い勝手や出し入れのしやすさをポイントに
収納をつくりましょう。
設計者には漠然と「本がたくさんある」と伝えるのでなく
横幅◯cm、奥行き◯cm、高さ◯cmの本棚が欲しいと
具体的に伝えることが大切です。
建売住宅を購入する場合も
収納するものリストと
新しいお家のプラン図を見ながら
どこに何を収納すれば家族の動線に合って
すっきり片付けられるお家になるのか
考えることができます。
その際に注意したいことは
現在あるもちものに将来増えていくものを想定して
余裕分としてプラスしておき
ゆとりをもって計画することです。
Point5 長期・季節収納スペースを確保する
たとえばアルバムや子どもの作品、記念品、趣味の道具など
長期的に収納するものについては
温度や湿度など保存性を考慮して収納を考えましょう。
冷暖房器具やスーツケース、ひな人形、五月人形などの季節収納品も
どこに保管するのか忘れずにプランニングしましょう。
Point6 収納をコントロールし、スッキリ状態をキープ
しっかり収納計画を立てたお家では、
引っ越した時にも「どこに何を置くのか」が
決まっているから片付けもスムーズ。
引っ越してから何ヵ月もダンボールがそのまま、
なんてこともありません。
そしてスッキリ片付いたお家をキープするためには
努力が必要です。
頻繁に何をもっているのかリストを確認し、
何が増えたのかを見直しましょう。
そして不要なものは処分して収納をコントロールしていくことが大切です。
そうすればいつまでもスッキリ片付いた住まい、
満足できる収納をキープできるでしょう。