春に向けてのガーデニング~お花の苗がたくさん出回る時期です~
立春を迎えたとはいえ、まだ寒い日が続くこの時期。
お庭や花壇の花木が休眠しているこの時期が春に向けて準備する庭仕事に適しています。
お花の苗もたくさん出回るのでぜひ楽しみながら進めましょう。
ポット苗の選び方
2月から3月にかけては、春の苗がたくさん出回る時期。
どんな苗も植え付けてから根付くまでしばらく時間がかかるため、花の最盛期を迎える前に苗を植え付ける必要があるからです。
4月以降は初夏から夏向きの苗が出回ります。
苗を選ぶときは、葉色が黄色っぽくなく冴えていて、しまってずんぐりしているものを選びましょう。
花がたくさんついているものよりも、つぼみがたくさんついているものを選びましょう。
花の種類は、その花が好む日当たり条件など、用意する環境に合わせることも大切です。
土づくり
花壇の土は、深さ30㎝くらいまで掘り起こし、残っている根や石などを取り除いてから苦土石灰をまき、耕します。
苦土石灰はアルカリ分を多く含んでいるために、酸性に傾いた土を多くの植物が好む弱酸性に戻す働きがあります。
上の土と下の土をひっくり返して、2週間ほど置くと土がふかふかになり、害虫駆除もできます。2週間ほど後に、鶏糞や骨紛など緩効性の有機質肥料を混ぜて軽く耕して終了です。
コンテナや鉢植えの土も古い根などを取り除き、寒風にさらします。
一度使用した土はかなり痩せているため、花壇と同じように苦土石灰をまき、2週間ほど後に有機質肥料を混ぜて再生させます。
肥料を与える(寒肥)
庭や花壇に木を植えている場合は、春の成長期に根から肥料をたっぷり吸収できるように、冬の間に有機質肥料を与えます。
有機質肥料はゆっくりと分解されてから吸収される肥料のため、1月の寒い時期に施すのが最適ですが、2月でもまだ間に合います。
根の先端は、木の枝で葉が茂っている樹幹の真下あたりまで伸びています。そのあたりに穴を掘って有機質肥料を与えます。
庭木の剪定・植え付け・病害虫発生予防
落葉樹は葉を落としていて枝ぶりがわかりやすいので、剪定しやすい時期です。
根も休眠状態なので木への負担が少なく、移植にも適しています。
常緑樹は、剪定が必要な場合は邪魔な枝だけにとどめ、移植は避けましょう。
昨年に庭木が病気になった場合、その原因菌や害虫の卵は、落葉や枝に残っている葉や芽の周囲で越冬していることがあります。葉の除去や落葉の掃除を行い、薬剤を散布しておきましょう。
1年草のお手入れ
寒さに強いパンジーやビオラ、プリムラやノースポールなどはこの時期も花を楽しませてくれる1年草です。冬の間も花を咲かせるエネルギーを消耗しているため、薄めの液体肥料を与えます。
咲き終わった花がらはこまめにとり除くと、株が疲れず花付きがよくなります。
多年草のお手入れ
枯れた地上部を残している場合は、新芽が出始める前に株分けをして整理しましょう。
植え付けから数年たって大きくなりすぎた宿根草がすっきりし、風通しがよくなり元気に育ちます。
株分けは、根鉢の根をほぐして分けやすくし、手で株を割くかハサミでカットして株を分けます。
植え付け穴を掘って再び植え直し、たっぷり水をやります。
鉢植えにする場合は、鉢に培養土と有機質肥料を入れて、分けた株を一株ずつ植えて水をやります。
約1週間、風と直射日光の当たらない場所で管理します。
寒い日には外に出るのが億劫になりがちですが、花壇やお庭が色とりどりの花で彩られる日を思い描きながら今の時期のガーデニングも楽しみたいですね。